忍士団のビジネス術

忍士活用隊は、忍びが培ってきた知恵を現代のビジネスシーンに応用し、個人の成長や組織の課題解決を支援します。変化の激しい現代社会で、ビジネスパーソンが成果を出すための思考法やスキルを、忍術の視点から紐解きます。

忍術を応用したビジネス術は、スキル習得に留まらず、人間力を高めるための総合的なアプローチを提供します。

忍びから学ぶ戦略と情報収集術

忍者は、命をかけた任務遂行のため、優れた情報収集術と緻密な戦略を駆使しました。現代のビジネスにおける市場分析や競合調査は、まさにこの忍びの知恵が活かされる分野です。忍術に学ぶ戦略的思考と情報分析のフレームワークを学び、ビジネスの成功へとつなげます。

★情報分析のフレームワーク
  • PDCAサイクル
    現代のビジネスで用いられる「Plan(計画)→Do(実行)→Check(確認)→Act(改善)」のサイクルを、忍びの戦略に応用して活用します。
  • OODAループ
    軍事戦略で使われる「Observe(観察)→Orient(判断)→Decide(決定)→Act(行動)」のサイクルを活用し、状況判断や意思決定の迅速化を図ります。
  • PDRサイクル
    「Prepare(準備)→Do(実行)→Review(見直し)」のサイクルも、PDCAやOODAループと同様に活用されます。
  • 分析、戦略、仕組み
    目的を明確にした上で状況を分析し、戦略を立て、それを具体的な仕組みや手順に落とし込むことで、応用範囲を広げます。
★忍士道の忍びの目

忍士道では五つの視点で物事を観て状況判断をします。現代社会で複雑化する問題に対処するために、多角的な視点から情報を収集・分析する、思考法です。

  1. 虫の目(現場・詳細の視点)
    • 意味: 現場の細部に深く入り込み、ミクロな視点で物事を捉えます。
    • 応用: 顧客一人ひとりの声、日々の業務フローの課題点など、足元の状況を正確に把握するために用います。
  2. 鳥の目(全体・俯瞰の視点)
    • 意味: 空高くから全体像を俯瞰し、マクロな視点で物事を捉えます。
    • 応用: 市場全体の動向、競合他社の戦略、組織全体の方向性など、大きな流れを把握するために用います。
  3. 魚の目(潮流・変化の視点)
    • 意味: 潮の流れを読む魚のように、時代の変化やトレンドを敏感に察知します。
    • 応用: 社会の動向、顧客の嗜好の変化、新たなビジネスチャンスなど、未来の変化を予測するために用います。
  4. 蝙蝠の目(潜在・不可視の視点)
    • 意味: 超音波で暗闇でも障害物や獲物を察知するコウモリのように、目に見えない情報や潜在的なリスクを察知します。
    • 応用: 顧客も気づいていない潜在的なニーズ、表面には現れていない組織内の問題、将来的なリスクなどを見抜くために用います。
  5. 人の目(共感・関係性の視点)
    • 意味: 相手の立場や感情を理解し、共感する視点です。
    • 応用: 相手の心を開かせ、信頼関係を築くためのコミュニケーション術や、チーム内での円滑な人間関係を構築するために用います。

精神集中法と潜在能力の引き出し方

忍びは、極限の状況下でも冷静な判断を下すため、精神を研ぎ澄ませる訓練を重ねました。私たちは、この精神集中法や潜在能力の引き出し方を応用し、ビジネスの場でパフォーマンスを最大限に発揮する方法を提供します。ストレスフルな環境でも、集中力を維持し、創造的な発想を生み出す力を養います。

★超集中状態(ゾーン)に入る3つのステップ

最高のパフォーマンスを発揮する際に体験する、極めて高い集中力と没入感を伴う特殊な精神状態が超集中状態(ゾーン)です。忍びが培った知恵を応用し、超集中状態(ゾーン)へと入るプロセスとして使用します。忍士道では、呼吸法、瞑想法、反復法を通して、心身に様々な効果をもたらします。

  • ステップ1:ルーティンの実行:決まった動作や手順を繰り返し、集中状態へ向かうトリガーを引きます。
  • ステップ2:緊張のコントロール:ルーティンと同時に、呼吸法などを活用して心身をリラックスさせます。
  • ステップ3:心技体の統合:身体的な動作、精神的な集中、技術が一体となることで、究極の集中状態(ゾーン)に入ります。

チームビルディングと人間関係構築

忍びの任務は、多くの場合、仲間との連携が不可欠でした。忍士道の「共生」の思想は、現代のチームビルディングにも通じます。信頼関係を築き、互いの能力を最大限に引き出すためのコミュニケーション術を学び、強固な組織を構築します。

  • 傾聴: 相手の言葉だけでなく、表情や声のトーン、しぐさからも情報を読み取ります。相手に寄り添い、共感する姿勢を見せることで、警戒心を解かせます。
  • 承認と尊重: 相手の意見や立場を尊重することで、相手を立て、心を開かせることを目指します。
  • 以心伝心: 言葉だけでは伝わらない微妙な感情や意図を察する能力を磨きます。相手の心に寄り添うことで、より深い信頼関係を築きます。 

危機管理と問題解決の知恵

忍びは、常に予期せぬ事態に備え、危機を回避する術に長けていました。ビジネスにおいても、不測の事態への備えは重要です。リスク管理や問題解決に忍びの知恵を応用することで、ビジネスの継続性を高めるためのスキルを習得します。

忍士道の3つの危機管理プロセス

忍びの知恵を応用し、現代社会のあらゆる危機に対応する実践的な方法です。

1. 危機管理の事前準備
万全の備えで、リスクを未然に防ぎます。

  • 徹底した事前想定
    「備えあれば憂いなし」の精神に基づき、あらゆる可能性と最悪の事態を想定。常に危機に備える心構えを徹底します。
  • 五感による情報収集
    五感を研ぎ澄まし、周囲の状況を鋭く観察。小さな異変の兆候をいち早く察知する訓練を重ねます。
  • 信頼性の高い情報分析
    信頼できる情報網を構築し、正確な情報を迅速に入手・分析することで、潜在的なリスクを事前に察知し、未然に防ぎます。

2. 危機発生時の対応
冷静かつ迅速な行動で、被害を最小限に抑えます。

  • 冷静沈着な状況判断
    危機に直面しても感情に流されることなく、心を落ち着けて客観的に現状を把握します。
  • OODAループの活用
    「観察→判断→決定→行動」のサイクルを高速で回し、状況に合わせた迅速かつ的確な意思決定を行います。
  • リスクの最小化
    事態が悪化する前に、被害を最小限に抑えるための行動を迅速に実行し、早期収束を図ります。

3. 問題解決の知恵
多角的な視点と柔軟な対応で、問題の本質を解決に導きます。

  • 多角的な視点
    一つの問題に対し、様々な角度からアプローチを検討。固定観念にとらわれない柔軟な発想で、本質的な解決策を探ります。
  • 手持ちの資源を有効活用
    情報、人脈、道具など、手元にある資源を最大限に活用し、問題を解決へと導きます。
  • 臨機応変な対応
    計画通りにいかない場合でも、状況に応じて対応策を柔軟に変更する適応力で、あらゆる事態に対応します。