草鞋で山手線一周ウォーキング!

これまで江戸川河川敷、川越、高尾山、東京エクストリームウォーク等草鞋でチャレンジしてきた忍士団ですが、今回は山手線一周してきたレポートです。草鞋ウォーク初体験のみやびが初レポート致します!

山手線一周(外回り)にチャレンジ!

草鞋で山手線を一周するという聞いただけで何とも楽しそうなこの企画。
山手線を距離にすると約40km。スタートは上野駅で再び上野駅に戻ってくるまで順調にいっても12時間ほどかかる目安です。そして心配なのがこの日のお天気。午後からもしかしたら崩れてしまうかもしれないという緊張感のもと、いざ決行!

服装など

草鞋を持っていなかったので稽古帰りに浅草の中屋さんにて草鞋、草鞋掛け足袋、そして草鞋初体験の私の関節を気に掛けて頂いた頭目からのアドバイスで草鞋かけ足袋の中に入れるインソールを購入しておきました。
本当は藁などから作られたものが欲しかったのですがちょうど売り切れていたのでポリエステル素材のものでしたが、女将さんが「こっちの方が丈夫ですよ!」と言って下さり、初なので逆によかったかもと一安心。
あとは忍び装束を持ち、飲食物は山手線沿いなのでいつでも購入可能な為出来るだけ軽装でファーストエイド等の必要最低限のものだけ持ち準備は完了です。

いざスタート!

朝から曇り空でしたが天に祈りを捧げ上野駅広小路口に8:00に集合。
参加予定者は紫龍、自来也、電ニ丸、みやびで午後から頭目が合流予定です。
何とか時間に間に合って到着すると、そこには見覚えのある愛らしい忍者が。
なんと、ヴィーガン忍者さんが来てくださっていました!SNSで発信している忍者たちはあらかじめ告知したりしていたのですが、まさかスタートから来てくださる方がいるとは、嬉しさ溢れるいいスタートを切れそう!
と思ったのも束の間、さすがは人気者のヴィーガン忍者さん、次から次へと写真撮影を求められてなかなかスタートを切れない!
隙を見て忍びながらのスタートです。

摩利支天外堂

アメ横を通り、摩利支天様を参拝してから参ります。以前プライベートで徳大寺に伺った事はありましたがこちらは初めてでした。忍者としてはスルーするわけには参りません。
摩利支天とは元々はインドの女神であるとされ、陽炎や日の光を神格化した神様です。 陽炎は実体がないため、捉えることも、焼くことも、傷付けることもできないとされ、自在の神通力を持っていたことから、日本においては武芸の神様として崇敬されるようになったそうです。
さて、摩利支天様も拝めたことだし、先へと参ります!

ひたすらアスファルトを歩み進める

インソールのおかげか、草鞋による痛みなどは全くないものの、私だけ歩くたびに緩む草鞋。
一旦きちんと結び直しましょうという事で自来也さんがしっかりと結んでくれました。

小休止

ちょうどお手洗いのある小さな公園があったので少し休憩を。
自来也さんが編笠を脱いだ時、ヴィーガン忍者さんが密書のような紙が挟まれている事に気づきました。見せて頂くと修行の際に使用したメモなんだそう。
忍者って本当に編笠に密書忍ばせているんだ!と感動した瞬間でした。密書に気づいたヴィーガンさんも凄いけど、密書の他に折り紙手裏剣が挟まれていた事に気づいたのはきっと私だけなはず…!
きっと声かけてきてくれた方に差し上げる用なのではないかと一人ひっそりほっこりしたのでした。

品川駅にてヴィーガン忍者さんとのお別れ

この日はヴィーガンのイベント直前にご参加いただいたヴィーガン忍者さん。その足でイベント会場へ向かわれるという事でお別れの時間です。きてくれて本当に嬉しかったです!ありがとうございます!!

昼食をとりウォーキング再開

お腹も満たされたところでウォーキング再開。少しペースアップし始めたところでまず初めに電ニ丸さんの草鞋が壊れてしまいました。10kmに満たないくらいの地点で、次に10km超えたあたりで自来也さんの草鞋も壊れてしまいます。やはりアスファルトでは10km前後が限界のようです。お二人はお履物を替えてさらに先へ進みます。

現代×忍者

さすがは都会のど真ん中。
途中、お祭りや東京レインボープライドのパレードに遭遇したりと忍者として情報収集には十分すぎるほど、短時間で様々なものにお目にかかれました。個人的に久々に東京駅を外から見ましたが、やはり素晴らしい!忍者もとても映えます。

原宿駅より頭目が合流

午前中は稽古に行かれていた頭目が午後から合流です!上野からスタートしたので半分は越えたかしら。さぁ頭目、歩き続けてダレてきた我々に再び気合いを!!

渋谷あたりで天気が崩れる

頭目合流後、休憩をはさみ気合いを入れ歩き始めましたが雨がポツリポツリと…。まだ合流したばかりなのに!!
ここまで来たのだから何とか持ち堪えてくれないか!様子を見ながら祈りながら、歩みを進めましたが雨は次第に強くなり、何とか新宿駅までは歩いたものの断念するという結果に。悔しい〜!リベンジを誓った一同なのでした!

まとめ

江戸時代は男性で一日40km歩いたと言われています。
今回の予定で山手線一周にかかる時間はおよそ12時間。その他に食事をしたり用を足したり色々あるわけですから江戸時代の人って一体どんな歩き方していたんでしょう?
忍士団の皆さんとたくさんお話しながら歩き、草鞋は高級品だったらしいというお話からこんなにすぐ壊れてしまうなら草鞋やさんはさぞかし儲かったのでしょうねと楽しい想像をしていました。
草鞋ひとつにしてみても、最後写真の頭目(先頭)とその後ろの私みやびの結び方を見て頂けるとわかるのですが、私が足首ぐるぐる巻きにしているのに対し、頭目は必要最低限の結び方をしています。私はこれはこれで足首が固定された登山靴感覚でとても気に入りましたが長距離移動であれば、いかに足に負担が掛からないかといった事も重要になってきます。
何でも手に入る現代だからこそ、色々考えさせられましたし、こういった経験は地震や災害で物を失った際には非常に役立つ、それこそ自分の武器になるととてもいい経験になりました。
今回私は靴擦れ防止テープをあらかじめかかとに貼ったりと現代に頼りがちな現代っ子忍者ではありますが、次回はもう少し色々考えた上で挑めそうです!

By みやび

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