忍士防備隊

忍士防備隊と防忍

武蔵忍士団は防災・防犯に携わる防災忍び、防犯忍びを「防忍」と呼んでいます。忍士防備隊は 、忍びの術を地域貢献に活かす為、災害セミナーや防犯パトロール(忍パト)などの活動を行っています。

忍者のサバイバル術

サバイバル術は災害や災難時の生存方法です。重要な事は第一に安全の確保、次に生存に必要な物資の確保になります。忍術にはそれらを可能とする対処方法がいくつもあります。安全の確保は身を守る事も含まれる為、護身術もサバイバル術の一部に含む場合もあります。

安全の確保

地震では丸くなって机の下で身を守ります。ダンゴムシのポーズとして教わる事がありますが、忍者が身を守りながら隠れる「うずら隠れの術」と共通します。また、忍者が口を覆っている布は火災の際に煙を吸わない効果も得られ、姿勢を低くして煙の中を手探りで進むポイントは「忍び歩き」と共通します。避難で階段など使えない場合は忍者が縄を使って降下する術などの応用ができます。また、精神面では、とっさの時にパニックにならない方法や潜在能力を引き出す方法など鍛錬しています。
忍術は災害時の安全確保、臨機応変な対応として現代に活用する事ができます。

生存物資の確保

安全な状態を確保できれば、次は衣食住の確保が必要です。旅先などでの野営方法として「野中の幕」といわれる簡易テントの張り方、非常時の高カロリー食として「飢渇丸」などがあります。「打ち竹」といわれる火縄を持ち歩くものは懐にいれるとカイロのように暖かいです。手裏剣やクナイは万能な道具です。穴を掘ったり、壁を登る、扉をこじ開けるなどに使用します。護身では武器とする事も出来ます。道具を様々な用途に使う応用方法があります。また、任務では様々なものを現地調達します。生存方法として現代でも活用していけます。

3の法則

災害の心得として知っておくと良いのが「3の法則」です。それぞれの目安の時間以内に呼吸(3分)、体温(3時間)、水分(3日)、食事(3週)を確保できないと危険とされています。体温を省き、3分、3日・3週間の「3が3つ」の覚え方もあります。忍術には呼吸法、体温調整道具、泥水などのろ過、非常時高カロリー食の製法などあります。

防犯と護身

被災地では犯罪も発生しており、防犯対策や護身術なども必要です。忍者が任務中に敵に発見された場合、遁術を使用して逃げたり、身を守りました。遁術は現代でも護身等で活用していけます。

自助、共助、公助

災害の被害を少しでも減らすためには、自分の身は自分で守る「自助」、地域や周囲の人と協力して助け合う「共助」、消防、警察、自衛隊といった公的機関や行政の取り組み「公助」の3つの連携がとても重要です。忍士防備隊は忍術を活かし「自助」、忍士道の思想を活かし「共助」を防災・防犯に活かしています。

★自助
家庭で日頃から災害に備えたり、災害時には事前に避難したりするなど、自分自身を守ること

★共助
地域やコミュニティといった周囲の人たちが協力して助け合うこと

★公助
役場や消防、警察、自衛隊といった公的機関による救助活動や支援物資の提供など、公的支援のこと

忍士防備隊の活動

忍士防備隊は、災害などに備えて普段から忍術を意識して訓練し、最小限の防災グッズも携帯しています。また、キャンプなどで災害サバイバルを意識して訓練をおこなっています。普段から走ったり歩き、体を鍛え、避難経路など地域の情報収集なども行っています。これらは自分自身を守る「自助」となります。また、防災・防犯セミナーを開催したり忍術教室での訓練によりコミュニティを築き、和の思想を学ぶ事で協力して助け合う「共助」に繋がります。トレーニングとして走る、歩くは微力ながら防犯としての抑止効果を狙っています。防災知識や情報を得るために災害ボランティア団体に登録している者、応急手当普及委員や防災士の資格保持者も在籍しています。。このような形で忍士防備隊は忍術を防災・防犯に活かす活動をしています。

防災、防犯と忍術は関係あるの??

知れば忍術を学びたくなる!