直王邁進!わらじウォーキング!

著 自来也

わらじウォーキング

今回は武蔵忍士団主催の「わらじウォーキング」について、
わらじで歩くことの大変さを身に染みて体験したレポートを書いてみました!

わらじウォーキングの詳細はこちら
(今回携帯した忍者六具についても触れてますので是非拝見してみて下さい!)

わらじウォーキングを行うにあたりまず始めにする事、それは

わらじをはく!

…そりゃそうですね(笑)

というわけで、まずは履くところから。
色々な履き方があるそうなので細かい部分は省きますが、
主なポイントとしては、

  • やたらと結んで結び玉を作らないこと
  • 縄を交差させつつ程よく締め付ける
  • 力を入れすぎないこと

結び玉があると歩いている時にその部分が痛くなり、
程よく締めておかないと途中で脱げてしまう
かといって強く締めすぎても足が窮屈で痛くなってしまう

と、実際に履いてみて初めてわかる
中々にデリケートな履物
という印象でした。

今回はほとんどのメンバーが初めてのわらじだったので、
履き方を教わりつつ、準備完了!

今回は忍者活動の一環でもあるので、
忍者六具をいくつか持ちながら歩く事にしました。

因みに筆者が持ち歩いたものは、
手拭(昼食包み)、矢立、打竹、鍵縄、鎖分銅、予備のわらじ
他の忍者達も各々の荷物の他、日笠を被ったりしていました。

いざ!わらじウォーキングへ! ~ スタート地点から柴又帝釈天まで ~

集合場所でもある「江戸川の常夜灯」から出発!
最初の目標は「柴又帝釈天」、距離はおよそ5~6km。

最初に歩いてみて、まず感じたことは

アスファルトの上と、土の上とで全然歩く感触が違う!

アスファルトは歩く度に固さが全身に伝わり、
体への負担がかかっていることが痛感出来ました。

逆に土の上だとアスファルト程の固さが無いので、
体への負担が和らぎ、幾ばくかは歩きやすさを感じました。
ただし、土の上は平らでは無いので歩きづらさはありましたが…(笑)

普段履いているクッション付きの靴の有難さが、
はやくも身に染みて体験出来た瞬間でした。

程よい土手側の景色や、ぽつんと立っていた珍しい鳥を見ながら
悠々自適とウォーキング♪

ここら辺はまだ序盤という事もあり、余裕綽々で歩いていました。
道中の背景や動物達を見ながら歩くのも中々気持ちが良いものですね!

柴又帝釈天に到着!

そして帝釈天に到着!
参加希望していた忍者好きの親子と合流し、皆で記念撮影!

この段階ではまだわらじも全然問題なく歩ける状態でした。

折角なので皆でお参りをして

駅までの道を探索!
道中のお団子屋がめちゃくちゃ美味しそうでした(笑)

帝釈天周りは人が多く、
流石に忍者の恰好はとても目立っていたのか
道中で写真を求められる事もしばしば。

まだまだ観光気分で余裕のウォーキング忍者達は、
街中で草だんごを購入したあと、
少し離れた土手の広場にて昼食タイム!

お団子すごく美味しかった~!(ウォーキングとは関係無し)

昼食後は近くにある矢切の渡しを見学しました。

今の時期は船に乗れず…残念

昼食も食べて体力も回復した忍者達は再び歩き出したのでした。

わらじウォーキング、いざ後半戦!

ここからは折り返して少し迂回した後、
江戸川の常夜灯まで戻る道筋となります。

この辺から、行きでは順調に進んでいたわらじウォーキングも、
徐々に綻びが出始めてきました。

歩いていてわらじの紐が緩みはじめてきたり、
逆にきつく締めすぎた事で足が痛みはじめてきたり、

筆者はこのイベント前にわらじを試し履きしたりしましたが、
縛り方によっては最初は良くても歩いていて解けてしまう、など
長時間歩かないと分からない点も出てきて、
わらじの知識がどんどん深まっていきました。

金町関所跡からゴールへ

そうこうして歩いている内に「金町関所跡」へ到着!

ここまで来ると歩く距離も10kmを超え、疲労も出てきた忍者達

ラストスパートに向けて
お菓子や水分を補給しつつ体力を充電!

普段から運動をしている忍者達ではありますが、
わらじでの長距離走行は流石に堪える模様。
脚というよりも、足や足首の痛みが酷く感じました。

普段の靴による衝撃吸収の偉大さを実感した瞬間でした(笑)

そして金町関所跡からゴールに向けてひたすら歩きます!
足や足首の痛みに耐えながら…

きっと皆の心の中では「サンサーラ」や「負けないで!」が流れていた事でしょう(笑)

そして、出発してから6時間程経過し…

ついにゴールに到着!

ゴール!そして、総評

総走行距離はおよそ15km!
満身創痍の状態から各々わらじを確認してみると、

今日1日歩いてこんなぼろぼろになっている人も…!

筆者のわらじはこんな感じになりました。(行く前が左、行った後が右)
帝釈天まではガムテ付きで、その後ガムテ無しのわらじに履き替えましたが、
どちらもまた次回に使えそうな感じでした。

ぼろぼろになるかどうかの一番大きい所は歩き方に寄る所が大きいらしく、
少なくとも普通の靴を履いた普通の歩き方だと壊れやすくなるそうです。

ではわらじの歩き方ってなんぞや?って話になるかと思いますが、
一言で言うと雪や氷の上を歩く時に似ているそうです。

次回以降はそこら辺の歩き方も意識しながら実践したいと感じました。

また、「わらじは消耗品」
との言葉もある様に、今日1日だけでも程よくぼろぼろになりました。
だからこそ昔の人はわらじを持ち歩いたりもしたでしょうし、
わらじ売りという商売も成り立っていたのでしょう。

と、そんな事を感じながらゴールの余韻に浸っていました(笑)

裸足より楽とはいえ、わらじで歩くことの大変さを実感した一日でした。

今回外部からご参加頂いた俳優の忍者さん!
歩き疲れて睡魔が襲ってきたみたいです。

実は…

ただのわらじウォーキングで終わらない所がこの忍士団の醍醐味!

ということで、実は歩きながらもちょっと忍者らしい事をしていました。

忍者の仕事の1つである諜報活動

今回は、忍者の活動生息地(江戸川の常夜灯)から諜報対象先(帝釈天)に潜入し、
距離と見取り図を覚えて戻り、諜報情報をまとめる。

という事を想定して歩いていたのです!

こちらは筆者の書いた今回の地図と歩いた時間を記載

道中ではちょくちょく距離の目安として時間を記載
今回持ち歩いた矢立を用いて書いているのです。

戻ってから諜報先の見取り図を記載

この様に矢立と和紙を持ち歩き、
都度記載して諜報の情報を纏めていたとされています。

1つの事をしながらもう1つの事を行うことも、
忍者にとってとても大事なスキルだと感じました。

皆様も、1つの事を行う際に何か兼用して行う事が出来ないか考えつつ、
行動に移してみてはいかがでしょうか!

追記(あゆむ)

あゆむです。「名は体を表す」の通り、自称、歩きの探究者です!もちろん今回のイベント、草鞋ウォーキングに参加しました。ナンバ歩きや二軸歩行の歩き方が巷で話題になりますが、草鞋で歩くと様々な事がわかります。体を捩じる動き、蹴って推進力を出す歩法は草鞋に痕跡が残ります。また、草鞋の消耗度合によって、体への負担や疲労の少ない歩きが出来ているか判断基準となる事でしょう。靴の文化になる前の日本人の歩き方は、草鞋を履くことで身に着けやすいでしょう。指先が草鞋より出ている事で、歩法を強制的に変える効果があると考えます。草鞋を履くと歩く事の理解が深まると思いますので、興味のある方は草鞋ウォークを試してみると良いでしょう。

あゆむの草鞋プチ情報
草鞋の耐久性はアスファルトを20kmぐらいです。本編にもあるように草鞋を長く持たせるためには、草鞋の裏に布テープを貼ると効果的です。布テープが擦り切れた場合は貼り換えます。草鞋の紐が切れそうな時はセロハンテープで補強します。現代人が草鞋を履く場合は草鞋掛け足袋を着用すると良いですが、足袋に中敷きを使うことでも体への負担を減らせます。
慣れてきたら布テープや中敷きを使わずにチャレンジしてみましょう!

コメント

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