忍者と言えば、どんなところでも素早く移動するイメージがあります。パルクールの動作を見る、と忍者をイメージする人は少なからずいると思います。そこでパルクールについて調査をかねて体験してきました。
パルクールについてはネットなどで調べると動画や詳しい解説など沢山あります。素人まとめですが、概要を簡単にまとめてみましたので、ご参考下さい。
本日の先生
体験とインタビューを申し込んだところ、快く応じていただきました。まずは動画がありますのでご覧下さい。
いかがでしたか?
凄いですよね!
きよし先生のインタビュー記事もありますので、そちらも読んでみて下さい。
パルクール体験記
それでは体験記に入っていきます。
現地到着
わくわくしながら体験場所の埼玉県入間市「彩の森 入間公園」へ向かいました。忍者が来るって事で「忍者だ!」のTシャツ姿のきよし先生。本業はデザイナーで、自作のTシャツだそうです。

今回の参加者は、忍士調査隊の大人3人と子供5人の計8名でした。オレっちは初のパルクール体験なので、生徒の子供たちに「先輩!よろしくお願いします。」と頭を深々と下げる。何事も挨拶は基本ですね。
大誤算
メイン記事を書くことになったオレっち、あゆむはいきなりハードな動きはム~リ~と思い、子供教室の参加を選択した。それが大きな間違いだった事に気づいたのは、開始20分後だった。無尽蔵な体力を持つ子供と一緒に練習したら、ついていける訳がない。ハアハア、ゼイゼイ、後悔。。。
そんな中、1時間半頑張ったよ。
後半はよく見るフリをして休む秘技を使う事になる。
練習開始
みんなで挨拶をして、準備体操から始めました。ポイントとなる腕の筋と股関節の柔軟を中心におこない、いよいよパルクール技の開始です。
まずは障害物を飛び越える動作の「ヴォルト」に挑戦です。
こんな感じです。

ツーハンドヴォルトから始まり、ステップヴォルト、モンキーヴォルト、レイジーヴォルトとクリアすればどんどん進んでいきました。子供たちは慣れたもので、ヒョイヒョイと飛び越えていきます。オレっちは、できないで動作は地面で動作を覚えて、慣れたら障害物に挑戦していきました。
指導方法
個人レッスンもおこなっているので、各個人にあったアドバイスをしていきます。まず見本を見せ、やらせて、ほめる。連合艦隊司令長官、山本五十六の言葉「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」といった感じです。感覚的な人にはイメージ、論理的な人へは重心の位置など理論を主体に教えていきます。
パルクールと忍者について
きよし先生のコンセプトは、「パルクールと忍術とデザインを組み合わせて面白い事を企画する」です。
モンキーヴォルトができないで悩んでいると、「深草兎歩(しんそうとほ)をやってみてください。ついている手より肩が前に出てるでしょう。一緒ですよ。」とさらりと忍術の解説もしながら教えて下さいました。

忍者っぽい動きではなく、甲賀流・伊賀流の甲賀伴黨一門會などで忍術を学んでいるため、忍者の動きも融合させた指導が可能です。
忍者の逃げる術を遁術(とんじゅつ)といいますが、パルクールは遁術ですか?と質問したところ、遁術は術で、パルクールは飛神行(天狗昇、縮地など)といった身体の使い方のトレーニング(行)に近いのではと。
ジャンプ
プレシジョンジャンプは正確にジャンプし着地点に止まる動きです。これはパルクールで重要な基礎の一つらしいです。両足飛びの立ち幅跳びですが、腕の振りが独特で、空中で振り上げた腕を後ろへもっていく動作のタイミングがなかなか上手くいかないです。また、着地した後にバランスをとって静止するのが非常に難しいです。その後は目標に向かって空中で半回転して着地する「ハーフプレシ」、三か所の目印をピョンピョンとリズミカルに跳び、最後の目印で静止する「プライオ」スムーズに連続で動く「ストライド」などをおこないました。

この練習の時に足首を少しひねったようで、パキって感覚があった。痛いけどそのまま続けたけどね。「忍」の文字どおり、どんな状況でも刃の下に心を置き耐える忍び。オレっちカッケー!(自己満足)
怪我の予防、対策、対応についてもっと質問しておけばよかったです。ちなみに怪我をした時こそレベルアップのチャンスです。身体の動作が制限されると別のところを最大限に動かすようになります。また、忍者は怪我人に化ける事もあるので、どう動けばよいか分析できます。まさに怪我の功名といったところですね。
着地と四足移動
最後は芝生で着地(ランディングとロール)と四足歩行(モンキーウォーク)の練習です。
着地で体への衝撃を軽減する事は音を出さずに歩ける事につながります。また、低い姿勢で移動するのは見つからないために必要になるのではないでしょうか。そういった面でオレっちはこの二つが非常に勉強になりました。

パルクール全般
無理したり派手な動きをする必要はなく、楽な姿勢で動くことだ重要だそうです。重心や軸などを感じ、滑らかに動くことで無駄な動きがなくなっていきます。
まとめ
パルクール体験記、いかがでしたか。忍者体験と言えば手裏剣を打ったりするイメージが多いですが、きよし先生のパルクールは違う切り口での忍者体験ができると思います。また、パルクールは自分自身のできる事、出来ない事を知り、向き合い、練習する事で自分の限界を超えていく面白さがあります。身体能力だけではなく心も鍛えられる素晴らしいものと思いますので、気になった方はチャレンジして下さい。
きよし先生、本日は体験ありがとうございました!!

編集後記と所感
体験でひねった足首が痛いなーと思っていました。次の日は全身筋肉痛、左足首が痛くて足がつけない。ヨタヨタして仕事にも行けず。忍者は生きて情報を持ち帰ればいいと言われています。オレっち忍者の鏡だね。
今回はインタビューも含めメイン担当の立場でやらせていただきました。きよし先生の倍は生きているのですが勉強になる事ばかりでした。忍術を現代に活かすと言う意味では忍士調査隊もまた同様の考え方をしています。情報を得る為に様々なスキルを使う。そのスキルが忍術と一致している事。きよし先生が我々をどのように観たのか聞いてみたいです。
by あゆむ
忍者との関連性についての調査結果
自身が実際に体験してみて感じたことは、「動き自体が合理的とはいえ派手なので、技そのものを忍者の動きとする事はあまり適していない」でした。
忍者自体、誰にも気づかれずひっそりと忍び込む事を主としている為、パルクールの技を使って飛び越える忍者がいたら、それはもう目立つこと間違いなしでしょう。その様な意味では、パルクールそのものを使う事は適していないのでは無いかと考えます。
ただし「パルクールの技術を、忍者の鍛錬の一環として取り組む分には大いに有効である」と結論づけます。
つまり技そのものを使用するのではなく、技を練習する事により培われる技術を応用することで、忍者としての技術に取り込むことが出来るのではないかという事です。例えば「着地」に関する点を挙げても、着地の仕方自体はとても理に適っているものである為、忍者自身が着地する際にも同じ技術が使えると言えます。
きよし先生が、パルクールは忍術の「行(ぎょう)」(トレーニング)に分類されると言っている事と一致しています。
※パルクールの技に関しては今回の体験で全てを体験しているわけでは無い為、あくまで初心者一個人としての感想である旨を補足しておきます。
by 自来也
撮影担当より
今回は撮影担当でパルクール体験は少ししか出来ませんでしたが、当日少し遅れて到着してしまい、体験を先に始めていた無敵の忍者のお二方が、普段武術等の訓練では力強いのに息も絶え絶えにフラフラになっていたのが印象的でした!笑
やはりパルクールは見た目の華麗さに比例して全身運動でハードなんだな~と感じました。
現代忍者恐るべし!
一緒に参加させて頂いた一族の子ども忍びの紫月と鈴音も、カッコよく飛べて楽しそうでしたが、翌日は打ち身&筋肉痛で一日ダウンしておりました!
でも楽しかったようで、またいつかやってみたいそうです!
紫 月 鈴 音
b y 紫 龍
教室情報
教室は、埼玉県入間市にあります。
コロナ禍により現在は屋外のみとなっていますが、通常は体育館などの屋内練習も行っています。大人教室、子供教室、個別レッスンなどもありますので詳細は下記をご参照下さい。

コメント
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